「むせ」とは、食べ物や飲み物が突然のどに詰まってしまい、呼吸が困難になる状態を指します。むせることは、誰にでも起こりえる一時的な問題ですが、場合によっては危険な状況につながることもあるため、適切な予防と対処が重要です。
「むせ」の「予防と対処法」の一部を示します。
ただし、緊急な場合や症状が危篤な場合は、即座に医療機関、救急医療を受けることをおすすめします。
予防方法
①食事の際はよく嚙むようにしましょう
②特に大きな食べ物は小さく切ってから摂りましょう
③食事中に急いだり、大笑いしたりしないように注意しましょう
④食事中は注意を集中させ、ゆっくりと食べるようにしましょう
「むせ」につながりやすい食材
ー大きさやかたさがふぞろい
しいたけ、お餅、お刺身など
できるだけ同じ大きさに包丁で切りましょう。一粒の大きさがふぞろいだったり、かたさが違うと口の中でまとまることが難しくなります。
ーパラパラになる食べ物
ひき肉、魚のフレーク、おから、かまぼこ、こんにゃく、れんこん、寒天、ピーナッツなど
あまりにも細かいと口の中でパラパラになり、ぽろぽろとのどに落ちて「むせ」を起こしやすくなります。こうした食材をいただくときは、調理時にとろみをつける、ペースト状にするなどして、全体に粘りを付けるようにしましょう。
ーサラサラした液体
水、お茶、ジュース、スープ・味噌汁など汁物などの液体
嚙む必要もなく、形もなく飲み込みやすそうに思えますが、サラサラしているために、早いスピードでのどに到達します。飲み込みのタイミングが悪いと気管に入りやすくなり、「むせ」の要因となります。液体はとろみをつけ、ゆっくりと飲み込むよう注意をしましょう。
ーパサパサしている食品
パン、カステラ、魚の身など
スポンジ状のパサパサしているもの、鮭のフレークなどの食品は水分が少なく、口の中でまとまらずパラパラになり、唾液と混ざるとべたべたの塊になり、飲み込みにくくのどに詰まる危険性があります。
ーベタベタのどに張り付く食材
きゅうりのスライス、ワカメ、青のり、海苔、海藻、きな粉、ウエハース、最中、餅など
上記は、薄く喉に張り付きやすく、飲み込みにくい食材です。避けるか飲みこみやすいものと合わせて利用しましょう。
ー酸味の強い食品
味噌汁、酢の物など
酸味の強い酸っぱいもの、しょっぱいもの、だし汁などは「むせ」を誘発しやすいですので、薄味にしていただきましょう。
対処方法
①「むせ」時
パニックにならずに鎮静するように心がけましょう。
②咳をしましょう
咳で大抵の場合は自然に食べ物や飲み物を取り除くことができます。咳が落ち着いたらゆっくりと水を飲む。
③「むせ」ている人がいる時
背中をさすったり、叩いたり、腹部を押したりして窒息物質を除きましょう。
④「むせ」が止まらない
もしも「むせ」が止まらずに呼吸困難の状態があるようなら、すぐに医療機関、救急医療に連絡、医療を受けてください。
予防と対処法は個人や状況によって異なる場合がありますので、具体的な状況に応じて臨機応変に対処することが重要です。万が一の事態に備えて、救急医療の連絡先を常に把握していくことをお勧めいたします。
24時間365日の出張専門看護師・グリーフケア