タクティールケアとは、お相手の方に温かさ、安心感、穏やかさ、心地よさと人の手に身体をゆだねている感覚を味わうことができます。
「タクティール」とは、ラテン語の「Taktilis 触れる」という意味です。指圧的な押したりする筋肉に働きかけるマッサージとは違います。
接触について
①癒し→抱擁、愛撫など
②連帯→共感、共有など
③作業→日常生活の介助など
④身体の認識→身体の感覚、痛みの場所など
⑤社会→挨拶の握手、ハグなど
医療・福祉の現場、生活の中の家庭でも満足感・安心感・信頼感・親近感などで親密な関係を築くうえでタッチケア接触は重要です。治療を目的とした接触によっても親近感を生み出します。
身体的接触と心の接触があります。コミュニケーションをとるための最も有効な接触は身体的タッチケアです。体内の生理的プロセスも活性化させます。心の接触とは、誰しもが「認められている」という実感です。受容・共感・傾聴（心で聴く）・愛（全てを受け入れる）。「認められない」と感じられないとき、無関心、孤立が生じます。
肯定的接触
①友情
②献身
③性的接触
満足や心地よさと結びつけられる接触です。自然な接触は
年齢とともに減っていくことが多いです。女性は更年期障害など辛いですよね。心地よさを感じるふれあいは大切ですね。
否定的接触
①望まない接触
②手荒に扱われたと感じた時
強者と弱者・セクハラ・虐待・DVなど
すべての人が身体的接触を望んでいるとは限りません。接触を不快と感じたり、不安に思う人もいます。
タクティールケアは、認知症ケアを中心に未熟児から思春期、精神的ケア、保健・医療・福祉の分野で活用され、受ける人、施術者により活用の範囲はますます多くなっています。安らぎと心地よさを与えてくれるタクティールケアが広まっています。
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